日曜日, 7月 09, 2006

IntelCore2Duoまとめ


これまでw386.blogではインテル社が近々発表する「Core2 Duo」プロセッサについて2回エントリしましたが、今回あちこちに流れているCore2 Duoの情報をまとめてみました。

*以前のコードネーム/ロードマップとの関係

Core2 DuoというCPUは、同じ名前でも5種類に分けられます。
以前「Merom」というコード・ネームで呼ばれていたものはそのうちモバイル向けのもので、「Conroe」と呼ばれていたものはデスクトップ向けのものになっています。

つまり、モバイル向けCore2 Duoである「Core2 Duo T」が「Merom」で、現行Core Duoの後継に当たります。
そして一般的な「Core2 Duo E」と、消費電力が高いパワーユーザー向けの「Core2 Duo X」が「Conroe」であるわけです。(これらが現行PentiumDの後継)
そのほかにも従来のLV(低電圧版)にあたる「Core2 Duo L」や、ULV(超低電圧版)にあたる「Core2 Duo U」があります。

そして、Conroe XEと呼ばれていたものは「Core Extreme」というCore2 Duoの上位版になり、現行PentiumXEの後継という位置づけになります。

*デスクトップ版Core2 Duo(Conroe)およびCore Extreme(ConroeXE)のナンバリング

Core2 Duoももちろん他CPUと同じようにナンバーがつけられます。
そして、それらはすべて「E」から始まるようです。
E6000番台と下位版のE4000番台が発売され、E6000番台は現行PentiumXEと同じように、FSBは1066MHzですが、E4000番台のFSBは800MHzです。

そして、E6000/4000番台ともにナンバーが100増えるとクロックが260~270MHz上げられています。
たとえばCore2 Duo E6300は1.86GHzですが、E6400は2.13GHzです。
ちなみにE6400の次は200あがってE6600なのにクロックは270MHzしか変わりませんが、これはL2キャッシュが2MBから4MBになるのでナンバーが100上ましされているわけです。

またCore2 Extremeのナンバーはすべて「X」からはじまり、X6000番台が少なくとも発売されるようです。しかしPentium4がそうであったようにCore2 Duo/Extremeともに後からラインナップが追加されていく可能性は大いにあります。

ちなみに、Core2 Duo E6000番台/E4000番台ともに家庭用エンターテイメントPCの規格であるViivには対応していますが、ビジネス用ハイエンドPCの規格であるvProにE4000番台は対応していません。
そして、E4000番台は仮想化技術(VT)にも対応していないようです。
ちなみにHyperThreading(HT)技術にはいまのところすべてのCore2 Duo/Extremeが対応していないようです。

*ノート版Core2 Duo(Merom)のナンバリング

ノート版Core2 Duoのナンバーはすべて「T」から始まります。
そしてT5000番台とT7000番台が今のところ発表されていますが、FSBは同じで、異なるのはL2キャッシュです。(T5000番台は2MB,T7000番台は4MB)

そしてデスクトップ版とは異なりクロックが160~170MHzあがる度にナンバーは200づつ増えます。


*対応チップセット

ノート版Core2 DuoはCore Duoと同じソケットを使用しており、またIntel 945GMチップセットに対応しています。
Core2 DuoとCore DuoのFSB帯域は異なりますが、Intel 945GMは双方に対応しているようです。

ここからもわかると思いますが、Core2 DuoとCore Duoは内部的には変わりますがユーザーにとってそう変わりません。そして、大きな変更は2007年以後に加えられるようです。

それではデスクトップ版です。
デスクトップ版Core2 DuoはE4000番台/E6000番台ともにIntel 975X、965シリーズおよびNVIDIA nForce500番台に対応しています。

そして、Core2 ExtremeにはIntel 965シリーズは対応していないようです。

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ats

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