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月曜日, 5月 21, 2007

AMD、次世代モバイルCPU「コードネーム:Griffin」とGriffinベースの新プラットフォーム「Puma」発表

モバイル向けに1から設計し直した新CPU「コードネーム:Griffin」をAMDが発表した

Griffinはモバイル向けにゼロから開発されたもので、モジュラー単位に分けられている為Griffinに採用された技術の他製品への流用も可能になっている。
製造プロセスは65nmSOIで、デュアルコアの構成となっている。
また、いずれのコアもフルスピードから停止まで9段階に分けることができるなど、省電力志向の設計となっている模様。

このGriffinに対応する次世代モバイルプラットフォームとして「Puma」が計画されているが、これではDirectX10に対応するチップセットを内蔵する予定というので、スペック面もそれなりに期待できそうだ。

詳細はPCWatch

火曜日, 5月 15, 2007

AMD、デスク向けCPUブランディングを一新

AMDがデスクトップ向けCPUブランドのブランディングを世代交代させるようです。各製品の詳細なスペックは製品発表時に順次公開する模様で、今回はブランド名のみの発表のようです。

現在のAMDのデスクトップ向けCPUのブランディングは
超ハイエンド(ゲーム等)向け:Athlon64-FX
ハイエンド向け(デュアルコアAthlon):Athlon64 X2
家庭やビジネスなどでの"それなり"の動作:Athlon64
メールやネット等を現行OSで行う最低限:Sempron
てな感じですが、これらはすべて「Athlon」という(コードネーム)K7の製品化時にこれまでのKx製品とは大きく違うことをあらわすためのブランド名を踏襲しています。

で、最近インテルがPentiumとは別の「Core」ブランドをCoreMAとともに発表したわけですが、ついにAMDもポストAthlon的な新しいブランディングにマルチコア化などとともに移行するようです。
で、それが目をみはる、驚異的などの意の形容詞「Phenomental」からとった「Phenom」という名称になるそうです。Pから始まるというのは悪くないですね。
とりあえずすでに予定されているのが「PhenomFX」「PhenomX4」「PhenomX2」の3種類です。
多分PhenomFXは、かつてAthlonFXやインテルのPentiumXE(今で言うところのXナンバーで始まるCore2EX)などの、主にゲーマーなどと思われる購買層で、多分彼らはVistaでいうならばUltimateを使っているような層でしょう。
そしてX4,X2はそれぞれコア数をX2,64から格上げした形になるのでしょうね。

これらPhenomの初期ラインナップは、最低2.6GHz動作のHyperTransport3.0対応や、コア単位で電圧を制御する新技術(SplitPowerPlane)、128bitのFPU、L3キャッシュの搭載などが共通している。
ほんで、PhenomFXがOuadFXプラットフォームに対応するBarcelonaであり、QuadFXのデュアルプロセッサなどにも対応しているようです。それに対してPhenomX4はシングルでのみ利用でき、X2はコアが2つしかないバージョン。
ソケットはFXのみ1207、X4/2はAM2だが、CPUパッケージは1207+となります。X4/2はSocketAM2デ、パッケージはAM2+。
そのため、Socket1207やAM2でも「ハイブリッドBIOS」にアップデートすることでこれらのCPUは動作しますが、HyperTransportは1.0、SplitPowerPlaneも動作しません。
ただしこれらのラインナップが完全動作するSocket1207+/AM2+では従来のAthlon64シリーズが完全動作するそうです。

火曜日, 4月 17, 2007

インテルの次次期プラットフォーム「Montevina」

インテルがSantaRosaの「次」にあたる「(コードネーム)Montevina」プラットフォームを計画しているようです。

CentrinoPro(SantaRosaファミリーのひとつ)に関する記事

コードネーム:Penrynに関する記事


MontevinaではPenrynは現役で、それに加え新チップセットのCantia、WiMAXと無線LNAのコンボを実現するEchoPeakなどが必要要件となる。ちなみにチップセットのCantiaはDDR3をサポートするほか、DirectX10対応、VC-1/MPEG4のハードウエアデコードに対応しているという。
そして、製品としての発表は2008年第二半期、LV(低電圧版),ULV(超低電圧)は第3半期となる。

金曜日, 4月 06, 2007

インテルvProプラットフォームのノートPC(Centrino)版「CentrinoPro」ブランド登場

05年にPentiumM搭載ノートにのみつけられた「Centrino」ブランドが06年のCoreシリーズ登場の際一新され、デュアルコアのCoreDuoなどを搭載したノートが「CentrinoDuo」PentiumD/XEなどインテルのデュアルコアCPUなどを搭載したデスクトップが「Viiv」という家庭における新しいスタンダードとなり、メディア関連技術が提供されたが、程なくビジネス向けのvProも登場した。

vProでは、AMTというネットワーク経由で他のマシンを起動、アップデートやパッチを当てたりできるなど、インテルのようなチップセットなどのハードウエアベンダしか提供できないビジネス向け機能を提供し、それなりの成功を収めた。
そこで、これをノート向けに移植したのが「CentrinoPro」だという。ただし、CentrinoProではvProの07年のアップデートで提供された新しいセキュリティ機能は搭載されない予定。ほかのAMTやVTはもちろん搭載されるとのこと。

ちなみにCentrinoProは、インテルの次世代ノート向けプラットフォーム「SantaRosa」におけるビジネス版との位置づけのようだ。
CentrinoProをはじめとするコードネーム:SantaRosaでは、IEEE 802.11nや、WindowsVistaのAeroに対応したチップセットが提供されるはずである。
そして、注目のCentrinoProを満たすノートマシンは、
・CPU:VT搭載のCore2Duo
・チップセット:Intel GM/PM965 Express+ICH8M
・無線LAN:Intel 4965AGN
そしてAMT2.5対応ファームウエア、VT/AMT対応のBIOS、有線LANモジュールIntel 82556MM
これら以上のスペックのものになる模様である。

このブログが使っているBloggerというサービスはトラバできないので、HaloScanのトラバを導入してみました。。

火曜日, 4月 03, 2007

インテルが45nmプロセスで製造された次期CPU「Penryn」の詳細を公開

Penrynは、現行のCore2シリーズの後継となるCPUで、SSE4という新命令セットを搭載する45nmプロセスで作られたCoreマイクロアーキテクチャ(CoreMA)の新CPUです。

PCWatch記事

モバイル版Core2Duo(Merom)より25%小さい107平方mmのダイサイズで、またゲート絶縁膜などを改善することでトランジスタのスイッチングを20%高速にしつつスイッチングにかかる電力を40%削減したため、クロック3GHzで動作しても問題ないようです。

そのほかにも、PenrynではCoreMAで規定されたWide Dynamic Execution、Advanced Smart Cache、Smart Memory Accessなどの技術がそれぞれ拡張され、仮想マシンの性能向上やキャッシュの効率化などが図られました。
またモバイル向け機能の「Deep Power Down」ではコアクロック、内部PLL、L1/2キャッシュをすべてOFFにすることでアイドル時の消費電力が低減されバッテリ駆動時間の延長が実現されました。
そして「Enhanced Dynamic Acceleration」ではシングルスレッドのアプリ実行時に片方のコアをOFFにし、片方のコアをTDP範囲内でオーバークロック(OC)することでモバイル環境におけるゲームなどのシングルスレッドでの動作が改善されたようです。

このように、Penrynではモバイルは大幅にクロックあたりのパフォーマンスが改善し、デスクトップではクロックが3GHzまで再浮上・クアッドコア化し、サーバ向け製品は1.6GHzというFSBクロックになっています。

そして、すでにPenrynの更に次の「Nehalem」も計画されており、これではP4時代のHTの復活やAMDのビルディングブロックに似た技術を採用するらしいです。
ちなみにNehalemでは8コアまでリリースされます。


親戚に会うため東京に行ってきました。もちろん秋葉原にも行きましたが、僕のふるさと大阪のでんでんタウンをきれいにして大きくし、電気やアニメ系以外の店もいくらか突っ込んだ感じに思いました。

火曜日, 2月 20, 2007

AMD、Athlon64X2 6000+及び、TDP45WというシングルコアAthlon64を発表

米AMD社が,3Ghz駆動というAthlon64X2「6000+」および、65nmプロセスで生産された、TDPが45ワットという非常に低い消費電力のシングルコアAthlon64 3800+、3500+を発表した。

注目の6000+だが、5600+のTDPが89Wなのに対し125WとFX-62と同等になった。ちなみにダイサイズは218平方mmで、SocketAM2対応。価格は58,360円前後(464ドル)となっている。

TDP45Wという低消費電力の新しいシングルコアAthlon64の3500/3800+は、65nmSOIで生産され,L2キャッシュ512KB、SocketAM2対応。価格も3500+が88ドル(OEM)で、3800+は93ドル(OEM)となっている。クロックはそれぞれ2.2GHz/2.4GHzで動作する。

んん。。。6000+はまだ待った方がいい気が・・
先輩・・・大好きです・・・   :128ドル(OEM)

水曜日, 2月 14, 2007

ISSCCにてインテルが超高性能MPUを発表

半導体に関する国際会議「ISSCC」がカリフォルニア州サンフランシスコのマリオットホテルにて行われ,インテルが80個コアで構成された次世代CPUを摂氏80℃下で1.81TFLOPSの性能を達成させた

さて、インテルの次世代80コアCPUが「1.81TFLOPS」という性能を発揮したそうだが、こ1.81TFLOPSとはどのくらいの性能なのだろうか?

現在,Core2 DuoやXeonなどの一般的なCPUの性能は「GFLOPS」という単位で表される。GFLOPSのGは、ギガの意味なので,上記のTFLOPSとは1000GFLOPSに相当する。
そして、ハイスペックなWin2000マシンに採用されてきた933MHzのPentiumⅲが0.5GFLOPS、一昔前のWinXPに採用されたPentium4 2.2GHzが1.9GFLOPS、そして3.0GHzのXeonが6.5GFLOPSだそうだ。
ちなみにBlueGene/Lの最高スペックは70.72TFLOPSのようです。
クリックするとブログランキングが上がるそうです。。

火曜日, 2月 06, 2007

インテル、45nmプロセスで製造される次世代CPU「code name : Penryn」計画を発表


インテルが、「Penryn」と言うコード・ネームの次世代CPUを開発しており,これは45nmプロセスで製造されるそうです。

Penrynは、インテルの、NetBrustの次の世代に当たる新マイクロアーキテクチャ「CoreMA(MicroArchitecture)」における2世代目のCPUとなるようです(一世代目はCore2ファミリー)。
Penrynはノート・デスクトップ・サーバと言う3市場の全てに2008年頭から投入され、また45nmプロセスで製造されるそうです。
ノート向けPenrynはそのまま「Penryn (ペンリン)」と言うコードネームでよばれますが、
デスクトップ向けのデュアルコア製品は「Wolfdale (ウルフデール)」、クアッドコアのものは「Yorkfield (ヨークフィールド)」
サーバ向け製品はデスクトップのWolfdaleを流用した物と、「Harptown(ハープタウン)」と呼ばれるものに分かれます。

これらPenryn系CPUは、登場時から100平方ミリのサイズにシュリンクされているため、Penrynコアを2つ乗せるYorkfieldでも200平方ミリと,NetBrustCPUの登場時サイズと同じ大きさに留められています。
ちなみに初代CoreMAとして有名になったのがノート向けの「code name:Merom」とデスクトップ向けの「code name:Conroe」ですが、このうちMeromは登場初期から143平方ミリと、一般的なNetBrustCPUにおいてのプロセス世代を1つ経たものと同じサイズであったことが強調されていましたが、PenrynもこのMeromと似たダイのレイアウトを採用することで、初期のプロセス世代であるにもかかわらず100平方ミリという驚異的なサイズを実現しているようです。

月曜日, 1月 22, 2007

AMDの向かう先


PCWatchで、AMDのCPUの方向性についてまとめている記事がありました。

AMDは、
・ATIを買収し、ATIの技術を用い「Fusion」というGPU内蔵CPUを開発している(関連記事)
・Fusion技術は、異なる特性のコアを集めて作るマルチコア・プロセッサである「ヘテロジニアス(異種混合)・マルチコア」構想に通じている(関連記事)
・しかし、サーバ用CPUは上記のような方向性は無意味なので,汎用コンピューティングと特定用途向け機能を強化した「Torrenza」イニシアチブに基づいた製品構成になる

これによって、Barcelona以降からクライアント向けCPUとサーバ向けCPUが「派生」してしまうが、AMDはCPUを機能ブロック(クロック、L1キャッシュ、HyperTransport、クロスバースイッチなど)ごとにデザインし,各ブロックのインターフェースを定義し、ブロックを容易に組み合わせることができるようにしているという。このため、低コスト且つ短期間に複数の派生CPUを開発できる。

クライアント向けCPUでは、これにGPUブロックが加わるというのだ。



CPU(MPU)って一応LSIですよね・・・今時の技術はもうなんか凄いトコまできてるんですね。

金曜日, 1月 19, 2007

AMD(旧ATI)が廉価なAero対応GPUを発表


AMD(旧ATI)が廉価な(ローエンド向け)Aero対応GPUとして「RadeonX1550」、「RadeonX1050」を発表した。

X1550はRadeonX1300とX1300Proの中間に位置付けられ,X1050は現行ラインナップで最下位に位置付けられる。
X1550は機能面では1300に準じ、DirectX 9.0cのShaderModel3.0、OpenGL2.0、HDRレンダリング、動画の高画質化技術である「AVIVO」などを提供する。
X1050のShaderModelは2.0だが、ぎりぎりAeroには対応した製品となっている。

月曜日, 12月 18, 2006

AMDが2007,8年のロードマップを公開


米AMD社は、自社開催のイベント「2006AnalystDay」においてモバイル、デスクトップ、サーバー向け製品の2007,8年のロードマップを公開した。

それによるとAMDは2007年半ば、HyperTransport(以下HT)3.0対応の2/4コアCPUを投入し、チップセットもHT3.0/ExpressGen2ベースに移行する模様。ちなみに、2008年半ばにはチップセット内蔵のビデオ機能がDirectX10対応となる。
メモリに関しては、2008年半ばに初めてDDR3のものを投入するが、しばらくはDDR2との共存状態になる。

以上が大まかな流れで、それに沿ってモバイル、デスクトップ、サーバーの3市場に新製品の投入が行われる。
まずモバイルでは、2007年前半までにコードネーム:HawkコアベースのCPUが投入される。これは65nmと見られている。そして07年末までに低電圧版などを充実させたコードネーム「Griffin」が投入され、この頃からモバイル向けチップセットのHT3.0/ExpressGen2化、内蔵グラフィックのDirectX10対応が始まるが、上記同様メモリは2008年半ばまでDDR2で継続される。
デスクトップでは大きな変更はアナウンスされていない模様(というか今までのようにサーバの「お下がり」で行くつもりなのだろう)
ではサーバ向においては、2007年中ごろにコードネーム「Barcelona」というクアッドコアCPUが投入され、2008年に入るとコードネーム「Shanghai」に世代交代される。
両方ともTDPに関しては68/95/120Wの3セグメントが用意されるとしている。
サーバ向け製品のチップセットは2007年前半まではHT1.0/DDR2という現状が維持される。DDR3などの次世代製品はそれ以降の投入となる模様。

ちなみに以前買収したATIとのブランドの兼ね合いについてもアナウンスされ、メインとなるMPU及びAMDプラットフォームにおけるチップセットは「AMD」ブランドで、GPU及び他社向け(つまりAMDプラットフォーム以外で使用されるチップセット)は「ATI」となる。結果的にやや「ATI」ブランドが増える形となるようだ。
その他に、将来的に製品計画されている「Fusion」というCPUとGPUを1ダイに押し込んだ物についても詳細な情報が提供され、どうやらダイ上のCPUとGPUは内部クロスバーで接続され、クロスバーと各MPUとの間にはキャッシュ/バッファが用意される。
Fusionにおいては内蔵メモリコントローラもCPU部、GPU部は共有するかたちとなり、メインメモリをビデオメモリとして扱うことが可能になるかもしれない。
外部とは「クロスバーから」HT経由で接続される。

金曜日, 12月 08, 2006

65nm版Athlon64-X2から少し考えるPart2


前回は、「これから長きに渡ってAMDの反撃が始まるだろう」と述べましたが今回はそれについての詳説を行います。

より細分化されたプロセスで製造されたAthlon64X2は内部的にはAthlon64FXながら従来のもの拠り3割も消費電力を削減している。インテルのPentiumDからCore2Duoへのに匹敵するほどの変化だ。これだけでも大きな世代交代といえるだろう。
そもそもインテルより遥か小さな企業であるAMDは一時期の流行に乗ったりインテルに特許料を払って似たような製品を作ったりすることは出来てもすぐにぼろが出、より大きい企業であるインテルに屈するはずであった。実際,AMDはインテルのパクリをやめ全く新しく作った5k86を徐々にアップデートしていき、そこそこの地位を確保し、90年代後半のK6-2の頃にはインテルにとって明確な競争相手であると同時に脅威となるほどになったが,やはりK6-Ⅲで技術的失敗を犯し大きく落ち込んだ。
ところがその後Athlonで復活し,今日のAMDがあるわけだ。つまり消費者にとってのAMDとはAm386などから始まるインテル下請け時代と、5k86移行の独自技術時代Ⅰ、そしてAthlonで大復活を果たした後の独自技術時代Ⅱに分けられる。
さて独自技術時代Ⅰに最盛期だったK6-2からガクンと落ちたように、Athlon64が軌道に乗り始めたところで,インテルが徐々にプロセスの細分化という製造の基幹部分で先行し始めた。そしてCoreマイクロアーキテクチャに至った訳だが今回は違う。AMDは,企業規模だけで言えばインテルを凌駕するIBMとの提携と言う英断を既に下していたため,インテルにまる1年遅れることなく65nmプロセスを実用化できた。そしてそれはすぐにAMDの全ラインナップに影響を及ぼし、08年には更に次世代の45nmプロセスの実用化を目指している。そしてそれ以外にもOpteronやコードネーム:Barcelonaなどかつてない強力な製品群がAMDの手元にはある。「大きなウィンテル」を終わらせ21世紀の新しい時代を開く役目のひとつが今のAMDの双肩にかかっていると言っても過言ではないのだ。

木曜日, 12月 07, 2006

65nm版Athlon64-X2から少し考えるPart1


今回AMD社は、Intelが今年春に導入したものと同じ65nmプロセスを用いてAthlon64X2を製造し,それをナンバー4000~5000として発売した(w386内の記事)。どうやら、これ以外にも今になってAMDのラインナップには変化が見られているようだ。

この前の記事で、AMDが「Quad-FX」プラットフォームとともにAthlon64-FXの7x(70番台)を発表したと書いたが,これはインテルのCore2Extremeのように今から流行ると思われるクアッドコアなわけではない。それでは何故ナンバリングが10上がったかというと、「Opteronベース」になったからだ。

さて、例の65nmプロセス版Athlon64X2だが、これはプロセスを細分化する事によってAthlon64FXを小型化し、次期Athlon64X2として発売したものだ(プロセスを細分化するだけでは劇的な処理能力向上は見込まれない)。つまり、今回発売されたAthlon64X2は「Athlon64FXベース」ととらえることが出来る。
要するにこの2つの新リリースは、最上位のAthlon64FXを従来のOpteron並に、最上位のAthlon64X2を従来のAthlon64FX並の性能に押し上げたことになる。これでクアッドコア化無しにAMDはコンシューマ向けラインナップの強化を図ることができ、新プロセスへの移行によって製品の消費電力と製造コストを最小限に抑えること(新Athlon64FXは旧OpteronSEより格安で,新Athlon64X2は旧Athlon64FXより格安)が出来た。

そしてAMDのロードマップにはインテルと同じく近いうちにクアッドコア化が待っている。このときコンシューマ向け製品に加えOpteronの性能も単純なクロックアップとは別に上げれるだろう。それに、65nmプロセスを製品製造に実用できたことの意義は大きく、これからクアッドコア投入までの間にもOpteronやAthlon64FXなどの大規模な質の向上を行える。つまり、今年の前半はインテルが「Core」攻勢をかけたが、この冬から来年春にかけては再びAMDの強烈な反撃が待っているということだろう。

火曜日, 12月 05, 2006

65nmプロセス製造のCPUがAMDからもついに発売


今年1月インテルが世界初のコンシューマ向けCPUとして65nmプロセスでつくられた世界初のものを「CoreDuo/CoreSolo」としてラップトップ(ノートPC)市場向けに販売したが、遅ればせながらライバルのAMDも65nmプロセスで作られたCPUの投入に辿り付いた。

今回発表されたAMD Athlon64X2のナンバー5000+/4800+/4400+/4000+(値段は順に301米ドル、271ドル、214ドル、169ドル)はAMDとしては初の65nmプロセス製造品となる。
プロセスを細かくすることは小さなサイズで高いパフォーマンスを発揮することを可能にし,またプロセスの細分化を遅らせることはひいては消費電力にも影響が出てくる。(今回発売のCPUは全て65wというTDPである)
これまでのようにナンバーはクロック周波数(5000+:2.60GHz 4800+:2.50GHz 4400+:2.30GHz 4000+:2.10GHz)を表し,全てL1キャッシュは128KBx2,L2は512KBx2である。
また、TyperTransport2GHz、SocketAM2に対応している。

水曜日, 11月 29, 2006

AMD Athlon64FX 70台と同時に「Quad-FX」プラットフォームを発表


インテルが早々にクアッドコアXeon/Core2Duoを投入し,ハイエンド市場でAMDに差をつける中クアッドコアの製品化に遅れをとっているAMDが「Athlon64FX7x(70台)」を発表した。
*-------------CPU

Athlon64-FXはナンバー50から発表され,ハイエンド市場向けの新世代CPUとして大きく注目を浴びた。そして、デュアルコア貸した60番台が発表。シングルコアであるが高スペックであったためゲーマー向けCPUとされてきたものが今度はオールマイティに使える「最強CPU」となり、インテルの高額なPentiumXEに並ぶことが出来た。
ところがインテルは一足先にコンシューマ向けCPUをクアッドコア化(Core2eXtreme)させ、再びAMDを引き離した。そんなAMDは再び品質で勝ろうとなんとかのOpteronをコンシューマ向けにモデルチェンジし「Athlon64-FX70/72/74」として発売したのだ!!
もちろん本家OpteronSEとか比べ物にならない低価格(半分以下)で、「4x4(Quad-FX)」と言う性質上2つ1パックで販売しているにもかかわらずOpteronSEを何百ドルも下回る値段である。

*------------プラットフォーム

今回AMDが発表した「Quad FX」プラットフォームはAthlon64FX70番台のCPUを二つ(2x2で4コア)と、NVIDIA nForce 680a SLIチップセット搭載マザーボードを組み合わせたPCと定義された。

月曜日, 10月 16, 2006

AMD クアッドコアCPU「(コードネーム:)Barcelona」を開発

AMDの「Barcelona」クアッドコアCPUはK8のRev.Hにあたる。かつてのPentiumDのような間に合わせのものではなく、ハイパートランスポート(インテルでいうFSB)に直接4つのコアが繋がれた物のようだ。

最近行われたFallProcessorForumでBarcelonaのダイの写真も発表しており、かなり完成に近づいているようだ。ただし、発売は2007年秋になるという。
最近インテルがAMDに先じて導入した65nmプロセスで生産される予定で、また仮想化のパフォーマンス向上や2MBものL3キャッシュの搭載、IPCの向上やSSE演算の強化(ユニットの性能を約2倍に強化)など魅力的な機能向上も伴っている。
ただし、65nm移行を果たすとしても現在の想定ではダイサイズが300平方mmクラスになるようで、インテルのクアッドコアCPUに本来AMDの強い分野であるコストパフォーマンスで差別化を図れないという問題点も抱えている。