木曜日, 12月 28, 2006

今年の更新は終わります

今年の更新はこれで終わります。
今月の投稿数はこれを除き25件で、11月・10月は20件なのでかなり多かった(12月前半にニュースが多かった)と思います。
来年は1月4日若しくは5日から更新が始まります。

水曜日, 12月 27, 2006

ひろゆき氏「Web2.0は金にならない」


モバイルビジネスに関する「Mobitec2006」というイベントが催された。そこで、携帯端末向けWebサービスにおいての巨匠―モバゲータウンで有名なDeNA社川田尚吾COOと「EZ-GREE」で有名なグリーの田中良和社長の討論が行われた。そこには未来検索ブラジル社取締役であり2ちゃんねるの管理人(代表)である西村博之氏も参加し、2人の討論をフォローした。

DeNA/GREE両者ともに広告型のWeb2.0的ビジネスを、PC以上にネット利用者が多い携帯電話ユーザーの世界に持ち込もうとしている。既にPC向けのWebサービス市場ではかつてのような広告ビジネスの劇的な成長は見込めなくなり、携帯端末向けWebサービスに広告型ビジネスの成長の活路が絞られてきた。
そんな中DeNA社の「モバゲータウン」は大成功し、中高生というユーザー層だけ見れば既に飽和状態といえるまで成長した。そこで20代という新たなユーザー層の開拓を進め、今日の成長を実現している。
同様にGREEやmixiなども携帯向けサービスを開始したが、モバゲータウンの後塵を拝すに留まっている。

そんなWeb2.0業界であるが、ひろゆき氏は「Web2.0は商売にならない」と考えている。
その理由は単純明快で、そもそも広告ビジネスとは、儲かっている―つまり「商売になっている」Webサイトへ誘導することでそのおこぼれをあずかるというのが幹である。
しかし、広告ビジネスを行っているサイトのアクセス数が膨大であるため、現在は商売として成り立っているのである。
ところがこれからWeb2.0の世界は縮小するようには見えず、それどころか日々急拡大している。すると、「儲かっている」サイトは今までと同じ数なのに「おこぼれをあずかる」サイトがどんどん増える形となる。つまり、広告を通じて儲かっているサイトへアクセスするカウント数はどんどん増えるのだ。しかし、儲かっているサイトがそれに比例して売上を伸ばすわけではない。少なくともおこぼれをあずかるWeb2.0サイトの伸びよりは低いのである。すると、Web2.0サイトからの1クリック当たりの価値がどんどん低下し、結果的にWeb2.0市場は大幅な「減価」に見舞われるわけである。

ひろゆき氏は

「広告モデルはうまくいかない、と第1次ネットバブルで分かったはずなのに、また盛り上がってる。みんな、3年ぐらいで記憶をなくしちゃうのかなと思う」


とおっしゃっているが、携帯市場ではではコンテンツを有料で売る形式が定着しているので、携帯電話でいうところの公式サイトなどの課金モデルを参考に成長を模索することが可能であると考えているようで、DeNAやGREEの方式には一定の理解を示していた。

要するに、Google等のビジネスモデルはWeb2.0バブルの下支えがあって実現しているのであり、油断はならないということであろう。

火曜日, 12月 26, 2006

WiiのためのWebページ

さいきん、ポータブルのゲーム機がだんだんパワフルになり、やけになった据え置き型ゲーム機がPC化しています。
そんな中、任天堂から「Wii」次世代ゲーム機が登場しました。
WiiはDS同様、ブラウザにはOperaを採用しているようですのでPC向けWebページが普通に見れます。しかし、やはりテレビは解像度が低かったりするので事情がやや違い、PCにとって最適なWebページとWiiにとって最適なWebページとはやや雰囲気が違いますね。まあ、PCと携帯の差を少しマシにしたような感じです。
そして、こちらのブログでWii向けWebページの模範例が示されています。
詳しくは上のブログを参考にしてくれればよいですが、どうやら四角いページ(スクロールは厳禁)に大きな文字/画像でもってまあ言えば家電のUIみたいに大雑把に作るのがコツのようです。
具体的には、780x480ぐらいのDIV枠内に全てのコンテンツを配置し、CSSで文字サイズを24px以上に調節するとよいそうです。
Javascriptなんかを使い、画面が小さくても表示するコンテンツを動的に変更すれば、Wii向けのWebサービスなんかも出せるかもしれません。

日曜日, 12月 24, 2006

2006年のEビジネスで最も重要なニュースのランキングが発表

2006年のEビジネスで最も重要なニュースのランキングが発表されました。
まあ、ライブドア元社長堀江氏の逮捕がTOPで、その次にSNS系の話が続き、そのあとにWinnyやら部ログやら携帯やらが絡んできています。

ところがなんと9位に「複数の投資ファンドを経営する村上氏の逮捕」が挙がっているのです!!
いや・・・いつから証券業界とIT業界がくっついたのやら・・・
なんか日本の国民の意識としては株もネットも公務員も「楽して儲ける」=「E」と思われているようですね。
彼等はITというものがいかに低賃金重労働によって支えられた業界であるかを理解しておらず、低迷する日本において唯一光の見えるIT業界に乗り込んだ仕事の出来ない乗っ取り屋がバブっているのを見て勝手な勘違いをし、現在のような状況になったのだと思います。

業界と何ら関係の無い学生が愚痴っても意味ないですが、ちょっとショックですね。

金曜日, 12月 22, 2006

VDEネタ:CheckBoxとTreeview



VDEに関する以前の記事
僕と.K君が開発している「VDE」というデスクトップ風Webページですが、システム部は.K氏が主に開発して、ウィジェット(Windowsでいうコントロール)を僕が主に開発しています。
で、今回ツリービューとチェックボックスのキャプチャ画像を晒しました。

以前にもツリービューのキャプチャを貼りましたが、今回はやや改良しており、見た目も変えました。
双方とも画像はペイントで適当に作ったものであり、またチェックボックスは作りかけです。
本当ならほかにもいろいろと見せたいのですが、それは今度の事にします。

ちなみに、このキャプチャではツリービューだけウインドウ上に表示していますが、もちろんツリービューをデスクトップ上に配置させることも,チェックボックスをウインドウ上に表示させることも出来ます。
現在はソースを守ることに固執する.Kと、Javascriptだからあきらめるべきだとする僕の間に意見の相違が生じていますが将来的には完成品をw386のコンテンツの1つにしたいと考えています。

木曜日, 12月 21, 2006

2万アクセス突破

いつのまにか2万アクセス突破してましたね。。
ところで、このブログの訪問者の9割は検索エンジンからですが、最近では1割―つまり10人ぐらいがどうやらRSSリーダーで購読、若しくはブラウザのブックマークやお気に入りからいらっしゃっているようです。
このブログは元来「コメント」というものが少ないですが、そういう方々を中心にぜひともコメント欄を意見交換などに利用してくだされば有難いです。ぜひともコメント欄を活用してください。

水曜日, 12月 20, 2006

Tamarinへ・・・Javascript2.0


現在Mozilla財団は「Firefox」ブラウザの開発に尽力している。毎回FirefoxブラウザとThunderbirdメールクライアントは同時にリリースされるのに、今回「Thunderbird2.0」はリリースされなかった。それだけIEとの戦いが熾烈になってきているということでもあろうか。そんなFirefoxの利点は、非常に優秀なJavascriptパーサだ。JavascriptはWebページに動的な変化を加えられるスクリプト言語で、最近のPC向けWebブラウザのほとんどは、Javascriptを実行する機能がついている。

MozillaのFirefoxは「Gecko」というHTMLレンダリングエンジンを搭載している。そのため、Gecko採用のブラウザとその他のブラウザとではJavascriptの仕様が若干異なるということになる。例えば、IEは「JScript」と銘打ったものを搭載している。現在の最新バージョンは5.6で、IEにはActiveXコントロールとしてJScriptが実装されている。Firefoxを始めとするGeckoのJavascriptの最新バージョンは「1.7」である。Geckoの前身がNetscapeであり、Javascriptを最初に開発したのが旧Netscape社であることを考えるとGeckoのJavascriptが正統派と考えるのが自然だろう。MSの.NETやIEが敢えて「JScript」としているのもそこらへんへの配慮もあってのことと思う(思いたい)。
さて、そんなMozilla財団にAdobe社が同社の「Flash」技術におけるスクリプト言語「ActionScript」のパーサである「AVM(ActionscriptVirtualMachine)」を寄贈した。これは何を意味するのだろうか?

実は、そもそも旧Netscape社がJavascriptを開発した際、ECMA(欧州電子計算機工業会)が「ECMA-262」という形でこれを体系化し、Javascriptの派生版(例えばソフトを開発する際、その上で動くマクロにおいてJavascriptを採用したい時など)を作る際の参考にせよ、とした。
それは今では「ECMAScript」と俗称で呼ばれているのだが、このECMAScriptは現在「Edition-4」まで存在しているが、現行のJavascript1.7(Javascript1.x:SpiderMonkey)/JScript5.6はEdition-3を元にしている。しかし、AVMはEdition-4を元にしているため、AVMを元にMozillaはEdition-4ベースのJavascriptランタイム(Javascript2.x:Tamarin)を構築できるようになるのだ。

それでは、具体的にEdition-4ベースになると何がどう変わるのかというと、
・シンタックスが静的、動的にクラス定義を行えるようになる
・「パッケージ」という概念を用いることになり、「パッケージ」は名前空間やバージョン管理を行うこととなる
・ConstやFinalなどの定数を定義てきる
・変数や関数へのアクセス制御に「Private」「Public」「Internal」を用いる
・他のプログラミング言語と正しく互換性のあるIntタイプを持つ

この結果、クラスやパッケージといった概念が本格的にJavascriptの世界に進出し、C++やJAVあ。C#さながらの構文となってしまったが、一応は「特定のプログラミング言語に似せるわけではない」と断られており、C++などに故意に似せるつもりは無いようだ.

火曜日, 12月 19, 2006

IBM、SecondLifeに対する取り組みを強化


IBMが、SecondLifeのような仮想世界に対する取り組みを強化しているようだ。

最近ユーザー数が200万人を突破(常時8万人がオンライン)した3Dの仮想世界である「SecondLife」で、IBMが持っている島において店舗を開設し、その強化に勤めている模様。既に日産やトヨタがSecondLifeには進出しており、もちろんMSやDellなども進出しているがIBMは企業としての重要戦略の1つに位置付けており、今後が期待できるところだ。
しかし、現在のSecondLifeはどこの企業のブースもなんだか適当?で、実際に見に行く方に対するメリットがあまりないといえる。また、最も充実しているコンテンツはアダルトもので、その他に目立っているのはスクリプトなどを書くオタク系である。
このように現在の3Dによるオンライン仮想世界は草創期にあるといえ、現在のCGMにとって変わるのはまだ先になりそうだ。
しかし、将来的には「Web3.0?」として現在のmixiやモバゲータウン(はあまりWeb技術の進歩とは関係ないがCGMという点で)のようなムーブメントを起こすだろう。

SecondLife日本語ホームページ

僕としては、このような3D仮想世界で全ての買い物―出来れば仕事も、がある程度完結するような社会が真のWeb3.0であると思う。

月曜日, 12月 18, 2006

AMDが2007,8年のロードマップを公開


米AMD社は、自社開催のイベント「2006AnalystDay」においてモバイル、デスクトップ、サーバー向け製品の2007,8年のロードマップを公開した。

それによるとAMDは2007年半ば、HyperTransport(以下HT)3.0対応の2/4コアCPUを投入し、チップセットもHT3.0/ExpressGen2ベースに移行する模様。ちなみに、2008年半ばにはチップセット内蔵のビデオ機能がDirectX10対応となる。
メモリに関しては、2008年半ばに初めてDDR3のものを投入するが、しばらくはDDR2との共存状態になる。

以上が大まかな流れで、それに沿ってモバイル、デスクトップ、サーバーの3市場に新製品の投入が行われる。
まずモバイルでは、2007年前半までにコードネーム:HawkコアベースのCPUが投入される。これは65nmと見られている。そして07年末までに低電圧版などを充実させたコードネーム「Griffin」が投入され、この頃からモバイル向けチップセットのHT3.0/ExpressGen2化、内蔵グラフィックのDirectX10対応が始まるが、上記同様メモリは2008年半ばまでDDR2で継続される。
デスクトップでは大きな変更はアナウンスされていない模様(というか今までのようにサーバの「お下がり」で行くつもりなのだろう)
ではサーバ向においては、2007年中ごろにコードネーム「Barcelona」というクアッドコアCPUが投入され、2008年に入るとコードネーム「Shanghai」に世代交代される。
両方ともTDPに関しては68/95/120Wの3セグメントが用意されるとしている。
サーバ向け製品のチップセットは2007年前半まではHT1.0/DDR2という現状が維持される。DDR3などの次世代製品はそれ以降の投入となる模様。

ちなみに以前買収したATIとのブランドの兼ね合いについてもアナウンスされ、メインとなるMPU及びAMDプラットフォームにおけるチップセットは「AMD」ブランドで、GPU及び他社向け(つまりAMDプラットフォーム以外で使用されるチップセット)は「ATI」となる。結果的にやや「ATI」ブランドが増える形となるようだ。
その他に、将来的に製品計画されている「Fusion」というCPUとGPUを1ダイに押し込んだ物についても詳細な情報が提供され、どうやらダイ上のCPUとGPUは内部クロスバーで接続され、クロスバーと各MPUとの間にはキャッシュ/バッファが用意される。
Fusionにおいては内蔵メモリコントローラもCPU部、GPU部は共有するかたちとなり、メインメモリをビデオメモリとして扱うことが可能になるかもしれない。
外部とは「クロスバーから」HT経由で接続される。

金曜日, 12月 15, 2006

米グーグル社が新しい検索サービス「GooglePatentSearch」を公開


Googleが新サービス「GooglePatentSearch」を公開。PatentSearchは、米国における特許を検索するサービスである。

米特許商標庁の特許検索システムを遥かに超える利便性をもち、また1790年代からの特許を検索できると言う優れものである。
GooglePatentSearchは、現在のグーグルのエンジニアが開発を続けており、ユーザーが探し出した特許情報を簡単に保存し、印刷できるようにするつもりであるという。
特許を検索できるというこのサービスはこれから新製品を開発したいと考えている企業や、特許を取得しようと考えている人にとっての強力な武器となるだろう。

GooglePatentSearch

東芝・ソニー・NECエレクトニクス3社が45nmプロセスでのLSI量産技術を確立

東芝/ソニー/NECエレクトニクスがそれぞれの技術を応用し45nmプロセスのLSIを安定して大量生産する技術を確立した。

2005年までに東芝とソニーが45nmプロセスのための歪みシリコン技術や、(低誘電率)low-k絶縁膜などの技術を確立し、それにNECエレクトニクスも加わりさまざまな新技術を加え今回45nmプロセスでのLSI量産技術確立に至った。
今回確立した技術はさまざまな面から見ても十分な信頼性や安定性があると言え、量産に耐えるものとなっている模様。

ただ、このブログの読者はそんなことよりもインテルやAMDに関連することの方に興味があると思われるが、インテルは2007年半ば、AMD(とIBM)は2008年半ばに45nmプロセスでの量産を開始できるとしている。AMDとIBMはより高レベルな歪みシリコン技術に加えこれまでのlow-k絶縁膜から信号遅延率が15%低減された「(超低誘電率)ultra-low-k」絶縁膜などを実現し、より高レベルな技術に仕上げるとしている。

木曜日, 12月 14, 2006

Skype3.0登場


PC同士で電話ができ、少額で一般の電話とも通話ができるというP2P式アプリケーション「Skype」の次期バージョン「3.0」が公開

PC同士で電話ができるということで一躍話題となったSkypeは、日本でもライブドア社と提携することでユーザー数を増やし、更にWebカメラに対応することで相手を見ながらTV電話のような形で会話をできるようになった。
また、チャット機能やアイコン機能など豊富な機能が追加され、1.5、2.0とバージョンアップを重ねてきたわけだが、ついに今回バージョン3.0が公開となった。
バージョン3ではプラグイン機能をサポートし、例えば音声通話中の音量や音声の変更がウィジェットから行えるようになった模様。
また、タブやチャットメニューバーなどUIにもかなりの改良が加えられたほか、機能面でも強化が加えられており、リンクのクリックで参加できるパブリックチャットや、「Skypecast」という音声会議機能が搭載された。

Skype3.0 For Windowsダウンロードページ

水曜日, 12月 13, 2006

2007年を前にインテルがCoreシリーズへの移行を始める


米インテル社がPentiumD/CeleronDモデルの生産を続々とストップしています。どうやら過去のインテル製品である「Pentium」と「Celeron」を市場から消し去り、インテルと言えば「Core」というイメージに持っていきたいのでしょう。

インテルは今年に入って65nm版「CoreDuo」をノート向けに大体的に売り出し、AMDのTurionを圧倒的劣勢に追い込むことに成功しました。そして秋に「Core2」シリーズ(Duo/Extreme)を売り出し新「Coreマイクロアーキテクチャ」への移行に成功、AMDを大きく引き離しました。
そして、今回Celeron D 315/320/325/330/340、Pentium D 950/960(11月14日)及びCeleron D 326/346/351/355(12月4日)の生産中止を発表しました。
前者は3月9日までに全ての受注を追え、後者は4月6日までに全ての受注を終えることになります。
ちなみにこれによってSocket 478のCeleronすべてが生産中止になります。

いや、凄いですね。。少し前まで多くのPC雑誌ではPentiumExtremeEdition・PentiumD・CeleronDが次世代デュアルコアCPUで、現場で使われてるメジャーなハイスペックCPUがPentium4という扱いだったのに・・・一時期Pentium4ExtremeEditionなんてのもあったのですよ。それがいつのまにかCoreDuoが話題になり始め、Core2DuoがリリースされるといまやCore2Extreme・Core2Duoが次世代デュアルコアCPUで、現場で使われてるメジャーなハイスペックCPUがPentiumDという時代になりましたね。
いや~65nm化もあり今年でインテルのラインナップは大きく変わったものです。しかし、来年はAMDが期待(記事1 記事2)できますね。

米マイクロソフト社が、WindowsVistaのVL(ボリュームライセンス)ユーザ向けのインストールメディアを提供開始


米マイクロソフト社(以下MS)が、WindowsVistaのVLユーザー向けにインストール用メディアの提供を開始した。

MSは12月7日付けでVLユーザー向けのWindowsVistaBussines及び、ソフトウエアシュアランス(SA)ユーザー向けのWindowsVistaEnterprise/Ultimateという以上3エディションの32/64Bit版のインストールメディアの提供を開始した。
WindowsVistaBussinesおよびEnterprise使用者は、アクティベーションの際に、VLユーザー向けサイトで提供される専用のプロダクトキーを入力する必要があるが、Ultimateユーザーはインストールメディアに貼り付けてあるプロダクトキーをインストール時若しくはその後のアクティベーション時に入力する必要がある。
ただし、Ultimateはそもそも企業向け製品ではないのでVLユーザー向けとはいえ1台しかアクティベーションすることが出来ない。また、インストール時にプロダクトキーの入力をスキップした場合アクティベーション時にHomeBasic/HomePremium/Ultimateの選択が問われる(入力するプロダクトキーによってセットアップの種別が変わる)ので、事実上1月30日の一般販売と内容的には同じと言える。
まあ、MSにとっては「アルティメットだけは特別にVL予約ができるよ~」と言いたいのだろうが、単にハッカーにクラックの時間を与えるだけになるような気がする・・・

火曜日, 12月 12, 2006

GranParadiso(Firefox3.0コードネーム)アルファ1が公開


GranParadiso(Firefox3.0Alpha)が「テスト目的のみに」として公開された。

GranParadisoα1とは、共にFirefoxのHTMLレンタリングエンジンである「Gecko」の次世代バージョンGecko1.9のα1リリースでもある。
また、既定のグラフィックエンジンとしてCairoがサポートされた。Cairoは非常に優れたグラ*フィックAPIであるが、残念ながらGeckoのグラフィック部が完全にCairoに依存するようになったビルドはWindows9x(Windows95/98/98SE/Me)上では動作はしない。これまでFirefoxはWindows98の延命に一役買っていた一面もあるので、この変化はWindowsのベンダである米マイクロソフト社がWindows98/98SE/Meのサポートを打ち切ったことに次ぐ衝撃と言えるであろう。
別の見方をすれば、サポート打ち切り(情報流出などが問題になっている昨今、業務での使用が難しくなった)とFirefox非対応(一般ユーザにとっても厳しい)によって中古のWin9xマシンの値打ちは更に一段と下がったと言うことだ。

ちなみにGranParadiso(Firefox3)はOSⅩ10.2.x以前も非サポートとしている。OSⅩ10.3で最新のアップデートを適用した10.3.9以降のみのサポートだ。

*GranParadiso3.0アルファ1のユーザーエージェント
Mozilla/5.0 (Windows; U; Windows NT 5.0; ja; rv:1.9a1) Gecko/20061130 GranParadiso/3.0a1

*GranParadisoダウンロードページ
FTPサーバからダウンロード


+--------豆知識---------+
PS3がついに発売されましたね。そのPS3上で動くLinux「Yellow Dog Linux v5.0 for PLAYSTATION 3」なるものが既に存在していて、どうやらFedoraCore5(kernel 2.6.16)ベースのほぼ完全なYDLのようです。そしてFirefox/Thunderbird/OpenOffice.orgのコードが採用されているため、事実上「PS3上のFirefox」が実現可能になっているのですね。ちなみに対するXbox360はMSがベンダなのでブラウザのレンタリングエンジンはIEとほぼ同じものです。そして、WiiはやはりOperaです(DSブラウザもOpera)。

米マイクロソフト社、IT部門を持たない企業のためにドメイン取得やサーバ管理を一括で行ってくれるサービス「OfficeLive」の日本語ベータ運用開始


IT部門を持たず、自社でサーバー等を用意して自社Webサイト、社内ネットワーク、社内メールなどを運用するコストを割けない小規模な事業所向けにそれらを一括してマイクロソフトが請け負ってくれるサービス「OfficeLive」の日本語版のベータテストが11日より始まった。

OfficeLiveではワンタッチで本格的なWebページを作成できるほか、そのWebページをUPするサーバーも利用でき、そしてそれを公開するためのドメインも独自のものが取得できる(現在は.com/.org/.netのみに対応)
また、電子メールをやり取りするためのアカウントも提供され、メールサーバーもマイクロソフトが提供するものを利用できる。

Webページ作成機能はOffice2007のようなインターフェースで、雛型から選ぶ形になっている(もちろんHTMLの編集等も可能になっている)ほか、アクセス解析なども勝手にやってくれる模様。また、電子メールに関してはWebメールとしての見かけはWindowsLiveMailのようになっており、もちろんOutlookなどとの連携も出来る。

もちろんそれでだけではなく、強力なグループウエアとしての機能も備えており、専用ワークスペースヤビジネスツール、MSOfficeとの連携機能が用意されているほかSharePoint TechnologyをベースとしたWeb上でのドキュメントの管理機構が実装されている。

月曜日, 12月 11, 2006

米サン・マイクロシステムズが16コアCPU「Rock」を発表。インテルやAMDなどx86系CPUからのシェア奪還に一手

米サン・マイクロシステムズ社(以下サン)がSPARC系チップである「Rock」プロセッサを発表。Rockは16コアで構成されており,インテルやAMD、VIAなどが提供するx86系プロセッサ(最高4コア)、IBMなどが提供するPower系プロセッサ(最高6コア)をコア数で大きく引き離した。

MPUはその基本的な構造により幾つかの種類が分けられる。現在はほとんどのPCや一部サーバー・ワークステーションにて採用されている「x86」アーキテクチャが主流だ。Windowsはx86プロセッサ上でしか動かない。
そして、幾つかのサーバー、ワークステーションやゲーム機、それに一昔前のMacは「Power(PPC)」アーキテクチャのものだ。ただし、Powerというアーキテクチャの既定は非常に緩やかであるのでx86ほど各MPUに互換性があると言うのではない。そのため、事実上x86がMPU界の王と言えるだろう。実際、x86系のMPUは大規模なリリースのたびに非常な注目を集める。

ところがかつてはSPARCアーキテクチャもx86やPowerに劣らない程ポピュラーであったし、そもそもMPUのアーキテクチャと言うものが今ほど標準化されておらず、当時i486やAlphaなど主要なMPUは別々のアーキテクチャであることが多かった。
ところがその後Windowsの普及などと共にx86とPPCに製品群は収斂されていき、SPARCのシェアもかなり二者に奪われてしまった。今では組み込みさえx86やPPCのMPUを採用している場面も多い。
そうした流れがあってサンは自社のSPARCプロセッサの延命のためいち早くマルチコアに目をつけ、UltraSPARC T1「Niagara(ナイアガラ)」という8コアMPUをリリースするに至った。
そしてついに今回、他に比類のない「16コア」というコア数を実現したのである。
最近のサーバやワークステーション、ハイエンドPCの一部は複数のMPUをCPUとして積んでいるが、今回リリースの16コア「Rock」はたった一つのMPUでそれらに代替できるため消費電力などの面で非常に効率的であり、またSPARCの先進性を披露する事にもなるのでユーザーの流出をある程度食い止めることができ、サンにとっても買い換えによる需要が期待できるといえるだろう。

日曜日, 12月 10, 2006

もうすぐ2万アクセス

もうすぐアクセス数(ブログ下部)が20000に達するようです。
このブログのアクセスの多くは検索エンジン(ClockGenやAskJeevesJapanとぐぐると上位に出る模様)からであり、またブログという構造上あまりカウンタを目立たせることも出来ないので「20000踏んだ人は~~」というわけには行きません。それでも2万を記念して何かしたいと思いますので候補を考えてくれた方はコメント欄に書き込んで下さい。

新ドメイン「.asia」が登場


香港の非営利団体「DotAsia Organisation」が申請していた新トップレベルドメイン(以下TLD)「.asia」をついにICANNが承認し,DotAsia Organisationとの契約を締結した。(以後DotAsia OrganisationはgTLDレジストラとして活動する)

DotAsiaOrganisationが以前から提唱してきたアジア太平洋地域のためのTLD「.asia」がついに実現する模様だ。
まあ、香港人は以前から先を読みすぎる傾向があるのでこれを考えるとこれから「.eu」なんかも出てくる可能性がアリということでしょうかねえ。しかし,これは新しいドメインが登場していい名前がとりやすいな~と言う以上に東アジア地域の台頭を表していると言えるでしょう。東アジア各国が日欧米と同格かそれ以上に発展して世界の中心のひとつになるわけです。まあ、日本にとって代わるのでしょうね。怖い怖い。
それを思うと今から30年前の三極委員会で対ソの役目を一極に担わされて資金的に困っていたアメリカが、欧州と日本に覇権を分散することを提案した時、高度成長期であった日本は経済への影響を考えて拒否ったけれど(フランス等が強く賛成したため80年代になりレーガンが資金難のゴルバチョフと話し合い冷戦を終わらせ、欧州はEC→EUと言う道を通った)やっぱり覇権を受け取っていた方が、経済的には一人あたりGDPにしてドイツ並になるかもしれないけど「日本V.S.アジア」の構図で負け役を演ずる必要がなく、アジアの中心となり将来的には移民なども増えて安定した経済成長に移行し、最終的には国力にプラスとなっていたかもしれないのになあ。。

金曜日, 12月 08, 2006

速報―ECMAが「MicrosoftOfficeOpenXMLFormats」を標準規格として承認


Javascriptなどを含む情報通信技術に関する規格策定における中心団体である欧州電子計算機工業会(以下ECMA)が米マイクロソフト社のオフィス向け事務ソフトウエアでのXMLベースのオープンなデータフォーマット「MicrosoftOfficeOpenXMLFormats」(以下OfficeOpenXML)をドキュメントフォーマットの標準規格に認定。これによりIBMなどが支持してきたOpenDocumentFormat(ODF)は傍流に押しやられた形となる。

このブログは基本的に1日1回以上更新しないのですが、速報と言うことで今日2回目の更新をさせていただきます。ちなみに12月下旬頃から正月2,3日までは僕の家庭の都合で冬休みと言う形になるかもしれません。

今回ECMAがMSのOfficeOpenXMLを標準のドキュメントフォーマットに指定したことは
OpenOfficeXMLが事実上世界標準に指定されたことになるので,同社のOffice2007はもちろん、OpenOffice.orgやWordPerfectOfficeもOfficeOpenXMLフォーマットに対応することになるという。

65nm版Athlon64-X2から少し考えるPart2


前回は、「これから長きに渡ってAMDの反撃が始まるだろう」と述べましたが今回はそれについての詳説を行います。

より細分化されたプロセスで製造されたAthlon64X2は内部的にはAthlon64FXながら従来のもの拠り3割も消費電力を削減している。インテルのPentiumDからCore2Duoへのに匹敵するほどの変化だ。これだけでも大きな世代交代といえるだろう。
そもそもインテルより遥か小さな企業であるAMDは一時期の流行に乗ったりインテルに特許料を払って似たような製品を作ったりすることは出来てもすぐにぼろが出、より大きい企業であるインテルに屈するはずであった。実際,AMDはインテルのパクリをやめ全く新しく作った5k86を徐々にアップデートしていき、そこそこの地位を確保し、90年代後半のK6-2の頃にはインテルにとって明確な競争相手であると同時に脅威となるほどになったが,やはりK6-Ⅲで技術的失敗を犯し大きく落ち込んだ。
ところがその後Athlonで復活し,今日のAMDがあるわけだ。つまり消費者にとってのAMDとはAm386などから始まるインテル下請け時代と、5k86移行の独自技術時代Ⅰ、そしてAthlonで大復活を果たした後の独自技術時代Ⅱに分けられる。
さて独自技術時代Ⅰに最盛期だったK6-2からガクンと落ちたように、Athlon64が軌道に乗り始めたところで,インテルが徐々にプロセスの細分化という製造の基幹部分で先行し始めた。そしてCoreマイクロアーキテクチャに至った訳だが今回は違う。AMDは,企業規模だけで言えばインテルを凌駕するIBMとの提携と言う英断を既に下していたため,インテルにまる1年遅れることなく65nmプロセスを実用化できた。そしてそれはすぐにAMDの全ラインナップに影響を及ぼし、08年には更に次世代の45nmプロセスの実用化を目指している。そしてそれ以外にもOpteronやコードネーム:Barcelonaなどかつてない強力な製品群がAMDの手元にはある。「大きなウィンテル」を終わらせ21世紀の新しい時代を開く役目のひとつが今のAMDの双肩にかかっていると言っても過言ではないのだ。

木曜日, 12月 07, 2006

65nm版Athlon64-X2から少し考えるPart1


今回AMD社は、Intelが今年春に導入したものと同じ65nmプロセスを用いてAthlon64X2を製造し,それをナンバー4000~5000として発売した(w386内の記事)。どうやら、これ以外にも今になってAMDのラインナップには変化が見られているようだ。

この前の記事で、AMDが「Quad-FX」プラットフォームとともにAthlon64-FXの7x(70番台)を発表したと書いたが,これはインテルのCore2Extremeのように今から流行ると思われるクアッドコアなわけではない。それでは何故ナンバリングが10上がったかというと、「Opteronベース」になったからだ。

さて、例の65nmプロセス版Athlon64X2だが、これはプロセスを細分化する事によってAthlon64FXを小型化し、次期Athlon64X2として発売したものだ(プロセスを細分化するだけでは劇的な処理能力向上は見込まれない)。つまり、今回発売されたAthlon64X2は「Athlon64FXベース」ととらえることが出来る。
要するにこの2つの新リリースは、最上位のAthlon64FXを従来のOpteron並に、最上位のAthlon64X2を従来のAthlon64FX並の性能に押し上げたことになる。これでクアッドコア化無しにAMDはコンシューマ向けラインナップの強化を図ることができ、新プロセスへの移行によって製品の消費電力と製造コストを最小限に抑えること(新Athlon64FXは旧OpteronSEより格安で,新Athlon64X2は旧Athlon64FXより格安)が出来た。

そしてAMDのロードマップにはインテルと同じく近いうちにクアッドコア化が待っている。このときコンシューマ向け製品に加えOpteronの性能も単純なクロックアップとは別に上げれるだろう。それに、65nmプロセスを製品製造に実用できたことの意義は大きく、これからクアッドコア投入までの間にもOpteronやAthlon64FXなどの大規模な質の向上を行える。つまり、今年の前半はインテルが「Core」攻勢をかけたが、この冬から来年春にかけては再びAMDの強烈な反撃が待っているということだろう。

水曜日, 12月 06, 2006

Adobe Reader8登場

米アドビ社が同社独自のデータフォーマット「PDF」のリーダーソフト「AdobeReader」のメジャーバージョンアップ「ADOBE READER8.0」公開

今回のアップデートはGPUアクセサレータなどに対応し3Dに強くなったことがメインのようだが、概観も微妙に独自性のあるUIに仕上がっており,且つ悪名高かったバージョン6を思うと起動速度も僕のWin2000マシンでも許せる範囲内である。
またアイコンもよりクールなものになっており,何よりも「AdobeReader」から「ADOBE READER」と何故か製品名の表記が大文字になっている。

もちろん同社のダウンロードページからフリーでダウンロード可能である。

火曜日, 12月 05, 2006

65nmプロセス製造のCPUがAMDからもついに発売


今年1月インテルが世界初のコンシューマ向けCPUとして65nmプロセスでつくられた世界初のものを「CoreDuo/CoreSolo」としてラップトップ(ノートPC)市場向けに販売したが、遅ればせながらライバルのAMDも65nmプロセスで作られたCPUの投入に辿り付いた。

今回発表されたAMD Athlon64X2のナンバー5000+/4800+/4400+/4000+(値段は順に301米ドル、271ドル、214ドル、169ドル)はAMDとしては初の65nmプロセス製造品となる。
プロセスを細かくすることは小さなサイズで高いパフォーマンスを発揮することを可能にし,またプロセスの細分化を遅らせることはひいては消費電力にも影響が出てくる。(今回発売のCPUは全て65wというTDPである)
これまでのようにナンバーはクロック周波数(5000+:2.60GHz 4800+:2.50GHz 4400+:2.30GHz 4000+:2.10GHz)を表し,全てL1キャッシュは128KBx2,L2は512KBx2である。
また、TyperTransport2GHz、SocketAM2に対応している。

日曜日, 12月 03, 2006

PS2ソフトは全てPS2で動くとされていたが,互換性に不具合のあるソフトが存在する模様

ソニーが先日発表したPS3では過去に発表されたPS/PS2用ソフトがすべて動作するとされていたが,196タイトルでは音声が出ないなどの不具合が発覚

ソニーは6000近くあるタイトルのうちほんの一部だとしているが,僕が思うに不具合のあるソフトはまだまだ増える余地があると思う。
もし3倍になったとしても10分の1だし、パッチやシステムのアップデートで対応していくとされているので問題ないでしょう。

なんて言えるのはPS3の導入を予定していない人間であって、3万以上出して買い換えてた人にとっちゃたまらん問題でしょうね。

金曜日, 12月 01, 2006

Javascriptオブジェクトの再帰回数とシステムリソース


僕は友人K.O君とWebブラウザで動作する仮想デスクトップ(以下VDE)を作りつつあるのですが(公立の子は今ごろ大変らしいですね),その過程でツリービューを作りました。このブログの読者の方々にも見せたいのですがツリービューの動作にはその他のVDEJavascriptコンポーネントがないと動作せず,K.O君はVDEのJavascript部のコードの公開にも反対しており,簡単には読めない工夫を考えてますのでツリービューのデモを見せることが出来ず残念です。

さて、ツリービューが完成したのでいくつもいくつも子・孫オブジェクトをを作ってみたわけです。すると5つ目以降Firefoxでは「再帰回数が多すぎます」IEでは「リソース不足です」との内容のエラーメッセージが出ます。
一応上の画像が最高の状態なのです。

そうそう、上の画像だけ見たら普通にHTMLで作ったほうが早い、と感じられるかもしれませんがVDEというのは凄くて(自画自賛ですが・・)、例えばウインドウやタブの中でツリービューを生成(ツリービューを生成するときにOwner引数にウインドウのクラスを格納してる変数名を指定)すると完全にツリービューがウインドウに格納され、ウインドウと共に動くのですがツリービューで発生したイベントはウインドウにも仮想デスクトップにも伝播しないんですよ!これは別にイベントの伝播を防ぐコードを記述しているわけではなく、もっと根本的な面で実現しており,これがD&Dにもつながっていくわけなんですよ。それにデザインはCSSと分離していますのでもちろんいろいろなデザインは出来ます。

まあ自画自賛はこの程度にしないと素人振りをアピールすることになりますのでやめときますが、まあ順調に行ってる、という話です(汗)。