日曜日, 1月 07, 2007

PCにおいてのWebの進歩は緩やかに減速中?


最近Ajaxを有効利用したWeb2.0的Webサービスが増え,Webの急速な発展が話題になっている。しかし、本当にマスコミがいうように2000年のITバブル、そして2001年のWindowsXP(Webとは関係ないが,一般ユーザーにとっては衝撃だったようで,ある僕の友人が異常にXPにこだわっている)、2004年のGmail、2005年のAjaxそして2006年のWeb2.0の一般化と2000年以降大きくWebが進歩したようにはやし立てられ、「Web進化論」「CGMの世界」みたいなことが叫ばれるようになった。しかし、本当に今Webに大きな変化は起きているのであろうか?

2007年に入り,このブログ右側のバー?の「アーカイブ」が年初で記事が少ないので非常にすっきりしたなあ・・などと思いつつ見ていると,なんとこのブログもついに3年目に入っている。なかなかの年季物だ。ここ半年以上アクセス数は低迷しているが。
しかし、考えてみよう。1995年にInternetExplorer1.0が登場した。この頃Webブラウザは有料で、回線はダイヤルアップであった。小さい頃いつも耳にしていたダイヤルアップの時のあの音を忘れることは一生無いだろう(笑)さて、このブログの歴史である3年を足すと,98年になる。98年には「Webとの融合」を果たしたWindows98が発売されている。
このころにはCSS/DHTML/Javascript/JAVAなどもブラウザはサポートしており,ネットスケープは無料化され,既にMozillaが誕生している。
もちろん、95年のリンクを含むテキストのなかに画像が目立つ、というだけのWebページ(企業サイトもそうだった。今のSecondLifeのような状態だ)からは劇的に変化し,個人サイトでもDHTMLをふんだんに使うようになり,ド派手なWebサイトが目立ち始めた。また、企業サイトは複雑にテーブルをネストさせたり,JAVAを採用するWebアプリも存在していた。たったの3年でこれだけ状況は変わったのである。
このブログは「Blogger」という無料ブログサービスを利用しているが、この3年で1度アップデートが行われたものの、細かなユーザエクスペリエンスが改良されただけで劇的な変化というのは無かった。それでも最も先進的なブログサービスとしての地位を維持している。更に、アップデートの恩恵を全く受けていないユーザーも多数存在する。

さて、98年から2001年であるが,これも大きく変化した期間であった。そう、IE6の登場である。IE6無印は確かにセキュリティ面での不安は残るものの,現在でも使えないことは無い。そして、何よりもAjaxに対応している(この当時XMLHTTPに目をつける者は皆無だったが)
現在のBloggerは2001年に公開されたIE6でも動作する。しかし、98年の一般的なWebページが95年のブラウザで動いただろうか?そして、2001年の一般的なWebページをIE4で閲覧できるだろうか。
以前、僕はWin98マシンをリカバリし、FirefoxをダウンロードすべくプリインストールされているIE4を起動すると,ホームページに設定してあったMSNが正しく読み込めず,簡単なHTMLっぽいGoogleにおいてもイメージ検索は正しく動作しなかった。一般サイトなどは言うに及ばないだろう。

しかし、2001年から2004年において互換性が損なわれるような劇的な変化は聞かない。多くのクライアントに採用されているWindowsの次世代版の遅れの関係もあるだろうが,WindowsのリリースとMozillaとは関係が無いはずである。
また,2004年から2007年において,Web2.0/Ajaxが勃興したが,これはDOMとXMLHTTPに注目がいっただけの話であり,依然2001年リリースのIE6の守備範囲であることには変わりは無かった。
もちろん、2007年から2010年までにはJavascript2.0/CSS3.0/XHTML2.0そしてWPF/Eなどの関係もあり前6年にないクライアント側の進歩があるだろう。しかし90年代を思えばPCにおいてWebの世界の成長が(技術面では)ソフトランディングに入りつつあることは確かだろう。

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