火曜日, 1月 10, 2006

Mozilla FireFoxのシェア10%に

さて、この情報を知る前にある程度Webブラウザ業界の遷移を知る必要があるでしょう。
●95~99年 タグ・スクリプト拡張の時代
1990年代前半から、TCP/IPを用いたデータ通信が盛んになり、それに呼応して回線速度が向上し「Webサイト」というHTMLファイルをオンラインで見る習慣が始まった。
当時はNetscapeNavigator(以下NN)というWebブラウザがほぼ100%シェアを占めていた。
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95年の「Windows95」アップデート時にMicrosoftがInternetExplorerを投入したので一気にInternetExplorerがインターネットをより普及させ7,8割のシェアを稼ぐ。
またMacにもInternetExplorer(以下IE)は出荷されNNの地位が脅かされるようになった。

その後の拡張機能競争で、WindowsにプリインストされているIEに有利に戦いが進み、ついに90%を超えるシェアをIEが握るようになった。

●OperaとMozillaの登場
さて、NNを開発しているNetscape社は「オープンソース」というネット上でフリーにソフトウエアを開発することが流行っていると知る。そこでNNをオープンソースの世界に送り出した「Mozilla」プロジェクトを
始めるがあまり上手くいかなかった。
また、Opera SoftwareASA社が、IEとNNがW3Cの定める業界標準のWebページレンタリングとかけ離れていることを利用し、「業界標準Webブラウザ」として「Opera」をなんと有料発売した。
これはオタクの間ではそれなりに好評だったが一般に知られ、IEに対抗するには「有料」という壁は厚すぎた。

●XMLの時代と出遅れるIE7-Mozillaの成功 2002~
 さて、XML関連の、AtomやRSSなどの技術が開発される中Microsoft社はWindowsリリースの関係でそれらに対応したIE7を2006年後半にリリースすることとなったので、その間に、リアルタイムにアップデートするMozillaにおいて「Firefox」というものすごく安定したWebブラウザが登場。
バージョン1で足踏みしていたのに突然1.5にあげたためその実力から一気にシェア上昇。
2005年末で10%に達した。
そしてIEのシェアは85%に落ち、FirefoxとIEの2強という印象になった。
しかし技術的にはNN8などが優れており、またFirefoxを基にしたFlockなども登場し非常にユーザーの選択肢は広まった。
そしてOperaが無料化し、Operaも1%ほどであるが少しずつ確保するシェアを伸ばしてはいる。






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