水曜日, 3月 14, 2007

HTML5?んなアホな!?

前世紀の1999年、Webの標準規格策定機関であるWorldWideWebコンソーシアム(以下W3C)は、各社のワープロで作られたデータの標準化のために定義されたメタ言語"SGML"以来となる新しいマークアップのためのメタ言語"XML"を発表し、ほどなくXFormやXPathなどのXML関連技術を発表しました。同年には、標準規格の事実上の無効化が起きていたHTML4.01に関してもXMLで定義しなおした"XHTML1.0"が発表され,ほどなくXHTML1.0Strictの後継であり,完全なXMLベースのHTML言語である"XHTML1.1"も発表されました。現在はXHTML1.1の後継でありリッチなWeb2.0時代のWebアプリケーションの設計に最適化された"XHTML2.0"の企画策定が進んでいます。

ソース:@IT

ここで、軽くHTMLの歴史について触れてみましょう。
ヨーロッパのある小さな化学系の研究所では、ドキュメントを全てコンピュータで管理していました。
ところが、ドキュメントが増えていくと特定のドキュメントを探すのにまるで紙データのような時間がかかったので、特定のキーワードを設定しておけばそのキーワードで設定されたドキュメントにアクセスできる、という"リンク"の概念を考えたのです。
これに、画像の表示や文字の装飾等ドキュメントに必要な最低限の要素を定義したのが、"HTML1.0"です。

HTML1.0に対応し,いわゆるネットサーフィンが通信回線上で出来るようになった画期的な製品が"NCMA Mosaic"です。この最初のWebブラウザを拡張し,より実用的になった"NetscapeNavigator (以下NN)"が米Netscape社からWindows3.1や95向けに発表されたことが"Web開闢"と言えるでしょう。
その後インターネットの可能性に目をつけたMSが、独自の"The MicroSoft Network"によるネットワーク対応から大きく前進し、"InternetExplorer(以下IE)"というNNと同等の機能を無料で実現するソフトをWindows95のOSR2にバンドルしました。
それ以来NNとIEによるWebページの表示機能の拡張競争が激しく行われ,さまざまな装飾効果を実現する規格外のタグや、規格などほぼ無法状態のJavascriptを拡張しつづけました。
こうして、Webページの標準は失われ、本来の"Webページ"から、実情としては"IEでみれるWebファイル"、"NNで見れるWebファイル"といった感じになってしまいました。
そこで,再びWeb標準を取り戻すべくIEやNNが開発したものの内実用的な規格外タグを取り入れた新しい"HTML2.0"がW3Cから発表されました。
しかしこれは事態の根本的解決には全くならず,再び"HTML3.2"をリリースすることとなるのです。
HTML3.2の最新版である"HTML3.2 Final"は非常に柔軟で、「ルール違反だろ」ともいえるようなタグまで許容されるもっとも大きな?規格なので、今日でも多くのWebサイトがHTML3.2を利用しています。そのため、Webブラウザ側もHTML3.2に対応せざるを得ず,その後に冒頭のようなXML至上路線がとられた今日でも悪循環?は続いています。

しかし、1999年にHTML4.01が発表されて以降(HTML4.01は FramesetというHTML3.2互換版と、TranslationalというFramesetからフレーム機能のみ除いたものと,StrictというXML的なマークアップとしての正しい記述を要求する規格の3セットとなっている)、冒頭にあるようにXM;至上路線がとられ,HTML3.2→HTML4.01≒XHTML1.0→XHTML1.1→2.0というバージョンアップが行われました。


これで"HTML"というWebクライアント技術の辿ってきた道のりは簡単に理解できたと思います。しかし、XHTMLのバージョンアップはデータ交換用フォーマットであるXMLとそのサブセットへの対応や仕様のモジュール化ばかり優先され,活気あるリッチなクライアント技術へのHTMLの対応は遥か昔HTML3.2以来おざなりにされて来ました。

現在策定が進んでいるHTML5.0?は、Webにおける基盤であるHTML新しい風を吹き込み,健全で快活な新しいWebを目指しているといいます。
実際,ここ数年のXML化によってユーザーエクスペリエンスを実現する各種外部技術とマークアップとしてのHTMLの分離は進んだものの,これ本当にWeb上のドキュメントの標準としてのHTMLの正常な発展を促してきたかと言うと微妙でしょう。

僕としては、一見すると、Web技術は標準化が進んできたように見えますが,"弱い"HTMLの表現力が各社ばらばらのプラグインに依存している現状は、実は真の意味でのWeb標準化から遠い方向に進んでいるのではないでしょうか?つまり、HTMLはもっと、Web上で相対的に"強い"技術であるべきではないのではないでしょうか?という疑問にHTML"5"が答えてくれることを期待したいです。
まあ、HTML5の存在がリークされたからこう書いてみただけで、本心としてはこれまでのWeb2.0の方針でぜんぜんおk、というかその方針でまだまだ進むのでは?と思っているんですがね・・・

期末考査があぼーんして、鬱な状態なので文章が支離滅裂ですが許してください・・・

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